Category

↓Links↓

はじめてのドイツ ~最終日、ちょとだけピンチ?~

【1999.08.28】
■お土産探しツアー

今日で最後、というか、今日で日本へ帰るのだ。帰りたくないという気持ちは強いけど、帰るのだ。
空港へは午後向かえば大丈夫。てなわけで、いつものようにホテルのチェックアウトを済ませて荷物を預け、昨日下見をしていたカウフホーフへお土産の菓子類を買いにでかける。会社の同僚および先輩の義理を果たすのだ。
カウフホーフにはお土産向けなお菓子がいろいろあって……いろいろあるがやはり主流はチョコレートなのだが、しかし、日本は今猛暑! 死ねるほど暑いぞ!!
「チョコレートが一番簡単だけど……会社にたどり着くまでのラッシュと暑さに耐えられるか果てしなく疑問。ていうか、中央線のラッシュからこのチョコレートを守り切る自信なし。絶対とけてつぶれる」

 ひたすら吟味に吟味を重ねた結果、めいめいが(多分)満足のいく選択をできた……ハズ。ちなみにわたしの買った会社への土産はクッキーだったけど、3日後、出社中に見事に破壊されていた。着いたら割れまくりさ。おいしかったけどね。

■ミュンヘン空港

1時過ぎ、中央駅でミュンヘン空港行きのバスに乗る。電車で行くという選択肢もあったけど、荷物は重いし雨が降ってきたし……バスで正解だったと乗ってる最中に確信。16マルクを60マルクと聞き間違えるとかごく些細なことはあったけど、問題なしさ。(目標:「teen」と「ty」を聞き分けたい)
ああ、帰るのがもったいない。もう1週間くらい……いや、1ヶ月くらいここでまったりと過ごしたいなぁ。バスの中から外を眺めつつ、ぼーっとそんなことを考える。

ミュンヘン空港は、フランクフルト空港に比べてずっと人が少なくて閑散とした印象だった。でも、きれいだし、人があふれてるよりこのほうがいいと思う。人が多すぎるのってよくないよ、やっぱり。
VAT払い戻し手続きのあと、チェックインの時刻までまだ少し時間があったのでお昼を食べることにした。手ごろな食事コーナーを見つけ、白ソーセージがあるのを発見し、「これが最後のソーセージだ!」といいつつ食べる。その横でしみみちゃんは相変わらず酒を飲んでいた。さすがだ。

それから飛行機のチェックインを済ませ、搭乗までの時間はたっぷりあるからと空港内の店をふらふらして時間をつぶした後に、頃合いを見計らってゲートへ。
……が、時間がきても搭乗が始まらない!

最初こそ「ちょっと遅れてるみたいだね~」などとのんびり構えていたのだが、10分、20分、30分……と時間が過ぎるにつれて……乗り換え時間、確か、2時間ちょいしかなかったよな……とだんだん焦りが出てくる。
「……乗り換え失敗したら、もしかしてもう一泊かな~」笑ってそんなことを言いながらも、わたしは心配でたまらなかった。いや、もう一泊はうれしいけど、仕事が困るんじゃよ! ていうか、それより乗り換えギリギリでフランクフルト空港のボディショップに寄り道できなかったらどうしよう!(何を心配してるんだ!)
悶々としながら、「搭乗はまだか」とイライラが募ってだんだん無言になってくる搭乗客たち。母国語でぶつくさ文句を言ってるようでもある。なんだか空気が重い。マジで大丈夫か? 言葉の壁に阻まれて、何かアナウンスしてるのかどうかすらもよくわからん。

結局、飛行機は1時間遅れでフランクフルト空港に到着したのだった。

■広いよぅ!

フランクフルト空港に到着して、さっそく成田行の便のチェックインに走る。間に合わなかったら置いていかれるぞ! ヤバい!!
しかし、フランクフルト空港はでかい。無数とも思えるようなチェックインカウンター数と人の波に、自力で見つけ出すことを早々に断念。インフォメーションカウンターでチケットを見せて、チェックイン、どこ? と聞くと……
「チェックインは終わってるわよ。搭乗ゲートは●番。向こうへ行ってね」
……どうやらミュンヘンでチェックインしたとき、いっしょにチェックされてたらしい。なんだ焦って損したと、いきなり余裕が生まれてボディショップへ向かったわたしだった。

■騙された。

姑くの後、各々若干残っていた用事を済ませ、出国審査をクリア。数ある免税品売り場をふらふらと抜け、搭乗ゲートへ向かうと……そこにはいきなり日本人……おばちゃんの群れが!

いきなりの、そしてあんまりな光景に、かなりげっそり。ここからいきなり日本だよ。コードシェア便て、まるきりANAだったんか。そういやそんなことが書いてあったかもしれない。
飛び交う関西弁とおばちゃんトークに相当ウンザリし……集団て言うより、群れだよ、これ。激しく騙された気分。
なんか団体客山ほどだし、子供はしつけができてなくて暴れまわってるし……嗚呼。

そして機内で、いいだれ嬢は母上へのお土産香水がANAの機内販売にはないことを知り、愕然。行きで買えばよかった、いや、免税店で買っておけば……としきりに後悔。わたしは、次はコードシェア便は避けようと固く決意。ついでに、「しまった、行きに機内誌もらっておけば良かった……ANAのなんかいらないよ。わたしゃルフトハンザのがほしいんだ!」と激しく後悔。←飛行機に乗ると機内誌をもらうのが楽しみな人

ついでに、ANAの機内食よりルフトハンザの機内食のほうが、うまいと思う。酒も、ルフトハンザのほうがうまい。

次は絶対ルフトハンザの機材にするぞ!!

■12時間後

落ちたりミサイル食らったりすることもなく、「踊る大捜査線 The Movie」を見たり寝たり食べたりブロイラー気分を十分に味わった後に成田到着。日本は相変わらず暑かった。
税関で別送ワインの説明をするのに手間取るというごく些細なこともあったけど、空港に妹を呼び付けて家まで連れ帰ってもらうのにも成功し、無事帰宅。仕事を思い出せるのか、社会復帰は大丈夫だろうか若干心配だったりもするけど。

ホントに、実に楽しくて有意義な9日間でした。

でも、おばちゃんの団体は、もう勘弁。もう、ヤダ(涙)

はじめてのドイツ ~第七日目、城! 城!! 城!!!~

【1999.08.27】
■Schloss Neuschwansteinへ!!

起きたらあいにくの雨。まぁ、昨日の夜からちょっと降ってたんだけどね。いちおう、やんではいるみたいだから、傘はいらないかなと判断。

今日の目玉はノイシュバンシュタイン城。昨日ヨーロッパバスのガイドのお兄ちゃんが言っていたことを考慮して、朝一番のバスでお城まで行く事にする。
始発の時間は8時なので、さっさと朝食を済ませ、ホテルをチェックアウトして荷物を預かってもらい、バス亭へ。7時50分、ほぼ一番乗り。
「さすがにまだ人いないね~」と呑気にしゃべりつつバスを待っていると……立て続けに3台ほど観光バスが停まり、わらわらわらと日本人の大集団が後ろにズラリ。絶句。日本人ツアー、スケジュール厳しいから朝早いんだね。 「……あの兄ちゃんが言ってたのって、誇張でもなんでもなかったんだ……」
3人でただただ呆然とする。すごいよ、日本人ツアー。おばちゃんいっぱい。関西弁で「ルートビッヒ」がどうこう言ってるの聞いてると、心の中の何かが萎えてくる。てか、おばちゃんはどこにいってもおばちゃんだ!!

で、ふもとから鮨詰めなミニバスで、お城へ。あぁ、おばちゃんトークがもうなんとも言えないくらいすごい。
ミニバスでマリエンブリュッケのそばまで行って、そこから歩く。どうやらツアーなおばちゃんたちは先に橋の方へと行くようで、「橋は後でいい。先に城へ行こう!」と満場一致で城へと向かった。距離はそうでもないけど、山道で坂がキツいので結構疲れる。チケットを買って、入り口へ向かうと、言葉毎にガイドツアーがわかれていたので、もう、おばちゃんにかなりうんざりしていたわれわれは迷わず英語の列を選んだ。

すごいよ。列の長さ、英語を1とすると独語が2、仏語と伊語が0.5くらいで日本語は10って感じかな。ちなみに、日本人ツアーはすべからく日本語ガイドツアーらしい。そりゃそうか。個人で来ている日本人は、ほとんど英語ガイドツアーに流れてるっぽい。

■キラキラ

1時間近く列に並んで待ったところで、ようやく城の中へ。案外狭いのかな、と思った。でも豪華でキラキラしてる。ワーグナー尽くし。さすがルートヴィッヒ二世!!
でも、気になったのは、「来客用の部屋がない」っていうこと。人嫌いっていうのは、ほんとなんだなぁと実感。立派な召使部屋はあっても、来客用(と思われる)部屋がほとんど見当たらないんだ。こんな山の中に、自分だけの夢の城を築いて、一人でじっとこもっているってどんな気分なんだろうか、とちょっと考えた。

それにしても、やっぱり趣味でこんな城3つも4つも作ってたら王様としてダメだろう、といういいだれ嬢の意見に同感。王様じゃなくて地方領主だったら、案外いい領主さまで一生終われたんじゃないだろうかとか思ってみたり。

■マリエンブリュッケ

城をひとしきり見学して(降りたり昇ったりで結構体力使う。たいへん)、土産物屋で例のごとくガイドブックを買い、バス停へと引き返す。バスで戻る前にマリエン橋に行かなければ!

ガイドブックによると、ここからの城の眺めはえらいきれいなのだそうで……確かにとってもきれい。あぁ、カメラがないのが悔やまれる!! せめて脳みそに焼き付けようと、ひたすら満足いくまでじーっと眺める。うー、白亜の城。白鳥城って名前は伊達じゃないのねぇとつくづく思う。
そんな私の横で、高所恐怖症なしみみ嬢が引きつっていた。「揺らさないで……揺れたらヤバイよ……(涙)」

■ホーエンシュバンガウ城

ところで、ノイシュヴァンシュタイン城の隣には、ホーエンシュヴァンガウ城という黄色いお城もあったりする。シンデレラ城のモデルにもなったというノイシュヴァンシュタイン城は日本人ツアーに大人気で見学必須らしいけど、こっちはマイナーだし見た目地味なので日本人はあんまりいない。当然ながら日本語ガイドツアーもない。
で、英語ツアーの列に並んで入場を待つ。ある程度、20人ほどの人数が集まらないとガイドツアーは発進しないのだが、これがなかなか集まらない。わたしたちの前に並んでたアメリカ人(推定)家族はずいぶん前から待っていたようで、後ろに人が来るたびに、「よし、あと●人だ!」みたいなことを言っていた。

そんな英語ガイドツアーの横は伊語ガイドツアーだったのだが、そっちはたったの1家族。伊語ツアーって、今日中に集まるんだろうか? などとぼーっと考えつつ、「遅いね~」「まだかな~」と3人で話していたら、イタリア人坊やの注目を受けてしまったらしい。イタリア語でしきりになにか話しかけてくる。「じゃぽねーぜ、じゃぽねーぜ!」。うを、めっちゃかわいい! なんで白人の坊やってこんなにかわいいんだ、お持ち帰りしたいぞ!!
そう、あたしら日本人なんだよ~イタリア語はジャポネーゼしかわからんよ~ここにいいだれ嬢の妹がいればコミュニケーションできたのにね~……等と日本語で言いつつ手を振ったりしたら、イタリア人坊や、なんだかお土産な青白チェックのバイエルン旗を振り回したりして大はしゃぎ。

そのうち、坊やのパパが荷物の中からフジヤマテレカを取り出して、わたしたちに見せてくれた。
「はっ、これは!! でぃすいずまうんとふじ~! フジヤマ~!!」
なんだかすごく受けてしまい、よくわからないコミュニケーションが成立する。今手元に定期入れがあれば、キャッスル・クマモトなメトロカードをあげたのに! 超残念!!
大きくなったら日本に遊びにおいで~と思いつつ、ようやく人数がそろったところでガイドツアー開始。結局イタリア人ファミリーは、英語ツアーに加わることになったらしい。同じガイドツアーだったので、その間ずっと、坊やにモーションかけられまくりだった。あたしら気に入られたのか? これも国際親善ね、と思っておこう。

ホーエンシュヴァンガウ城の中は意外に派手。こっちの城の方が実用的な感じだけど、やっぱり派手。さすがだ。まぁ、派手とはいっても白鳥城ほどじゃないんだけどね。
わりと内装キラキラで、よくもまぁこんなに装飾したもんだ、と感心してしまった。
ちなみに、わかりやすいとはいえ英語なので、ガイドの内容は半分くらいしかわからなかったけど、こっちも来てよかった~と思った。日本人ツアーよ、ここまで来てノイシュヴァンシュタイン城だけで帰っちゃうなんて、勿体無いぞう!!

ついでに、ガイドのお兄ちゃんナイス! レベル高いよ!! どのくらいナイスかっていうと、ローテンブルクのソーセージ売り兄ちゃんの次くらいにナイスかな。

■ミュンヘンへ行こう

そして今日はミュンヘンへ移動。バスが出るまであまり時間がなかったので、お昼は駅についてからにしようかと、荷物を引きずってフュッセン行きのバスに乗る。10分ほどで駅についたけど、電車の時間が迫っているため、やっぱり食べ物何も買えずに電車に乗り込む。
なんか……ハイテンションな人が多いのはなぜ? と思ったら、どうもサッカーのサポーターらしい。週末、ミュンヘンで試合でもあるのだろうか? よくわからん。
隣のボックス席に座ってる日本人バックパッカーな女の子達が、ハイテンションなドイツ人(学生?)のトレーナーにサインをねだられ、マジックでキュッキュッと名前を書いていた。「藤原紀香にしよう~」「んじゃ、今度はキムタク~」お……おいおい。

ついでに、結構風が気持ちいいので、電車に乗ってる間、列車の窓は開きっぱなしだったのだが……牧場地帯を抜けていくのはいいけれど、窓からなんとも言えない牛馬の香りが……臭い! かなり強烈に臭いよ!!
電車に乗ってる2時間、牧場地帯での匂いに耐え、ようやくミュンヘンに到着。さすがに駅はでかい。
おまけに、ここに来るとかなり「都会」って感じだ。人種もさまざま。

駅を出て、ツーリストインフォメーションで地図を買い、まずはホテルへチェックイン。駅のすぐそばでなかなかいい感じ。しかも(?)、ここのホテルの親父の目、すっごくきれいな青緑色だった!
親父は寡黙に予約を確認すると、部屋のキーを差し出して、部屋の場所を教えてくれた。なかなかいい感じの部屋だ。親父もいい感じ。次に来るときも、ここに泊まろうかと思ったよ。

荷物を置いて少し落ち着いたところで、さっそく街にでる。昼食べてないから、まずはビアホールへ行こうと、アウグスティナーへ。白ソーセージも食べたいしね。

FI2608658_2E.jpg■アウグスティナー

途中、また急にパラパラと雨が降ってきたけど、皆慌てず騒がずビアホールへ入っていったのはさすがだと思った。もちろん、わたしたちもアウグスティナーへ入る。ちょうど前だったし。

中へ入って適当な席に座ると、なんか気難しそうなむっつりしたおじさんウェイターがやってきて、メニューを差し出した。メニューの英語を解読し、「夕食までそれほど時間ないから、少しだけ頼んでシェアしよう」といういつもの作戦でビールと白ソーセージを注文する。ついでに、シェアしたいからフォークを人数分くれ、と言ったら、ウェイターのオヤジが……「こんなに少量を三人でシェア!? マジか!!」すんごい剣幕。「日本人は少食なんだよ!」と言ったら、「だったらケバブでも食えばよかろうが!!」(たぶんこんな感じ)
そ、そんなに怒ることないじゃないか! 日本人の胃袋をあんたらの底無し胃袋と比べるな!! とひとしきりぶつくさ文句言って、「ムカついたから、絶対チップはやらん!!」と、結局ビール1杯にソーセージだけ平らげると、きっちりぴったりジャストな金額支払ってさっさと出てきてしまった。ビールはホントにおいしいのに、あのオヤジだけはいかん!!

■カウフホーフでお買い物

カウフホーフってのはようするにデパートらしい。お土産も買わないといけないし、下見もかねて、店内に入る。ここでいろいろ見て歩く。おもちゃ売り場もチェックだ! AD&Dもあるっ!
ドイツ語版のAD&Dってボックスセットで、マスター用、プレイヤー用、キャラクタークラスとかでセットがわかれてるのね。ドイツ語の響きがなんだか楽しくて、「よし、お土産だ~」とドイツ語版モンスターコンペディウムを買った。他にも今年ゲーム大賞を受賞したらしい「Tical」というボードゲームや、カタンのエキスパンションセット各種が山のように売ってた。
「Tical」は、パッケージ見た感じでは陣取り系のゲームって感じで面白そうだったけれど、どうやら英語の説明書は入ってないようだったので購入は断念する。
……英語ならまだしも、ドイツ語を解読するなんて、ちょっとできませんです、はい。

それから各階をふらふらと歩き……「ちょっと、服見てもいいかな?」がみさん、服売り場にハマる。服っていってもブランドものではないのよ。ふつうの、ノーブランドな服。普段着ってやつだね。もう萌え燃えさ。
だって、ドイツってわたしの身長が標準なのよ。袖丈とか肩幅とかかなりいい感じ。おまけにデザインも好み!! あぁっ、服売り場で買い物に燃えたのって何年振りかしらっ!? こんなによりどりみどり選べるなんてっ!!
ごそごそと気の済むまで漁った後、いくつか購入。絶対また来る! 次はミュンヘン“カウフホーフでお買い物”ツアーだ!! 心に誓いましたとも、ええ。

FI2608658_3E.jpg■シュパーテン

宝石屋でウィンドウショッピングとか、ポルシェ・デザインをのぞいたりとか、気になるお店を覗きまくって満足したあと、一度ホテルに戻る。荷物増えたからね。
それから、夕食を食べるために再びマリエン広場へ。

今日はレジデンツのそばにある、シュパーテンというレストランへ。結構ちゃんとしたところのようなので、シェアはやらずに一人一品ずつちゃんと頼む。わたしは鴨肉のなんとかいう料理。鴨の腿肉を焼いてソースがかかっているというやつ。激うま。付け合せのもちっとしたイモ団子もおいしいし、ザワークラウトもおいしいし、何より鴨とソースがすっごくうまい! もちろん酒もうまい!!
「う、うますぎる。これ残すのは非常に勿体無いから、絶対食べきろう。時間かかると思うけど、いいかな?」 そう言って延々時間をかけてお腹に詰め込み……満足!! あぁ、思い出すだけでよだれがでちゃう。また食べに行きたいよ。
ちなみに、今回頼んだ酒は、ワインだった。しみみちゃんはビールを飲んだのだが、「オヤジにはムカついたけど、ビールはアウグスティナーのほうがおいしいかも」だそうだ。

はじめてのドイツ ~第六日目、海外初トラブル~

【1999.08.26】
■民族博物館……らしい?

再び移動の日。ホテルをチェックアウトしたあと、日に日に重くなる荷物をそのままホテルに預けて街をねり歩く。バスは4時ごろだから、かなりゆったり気分で観光。
ドイツの博物館は小さくても侮れない、ということを経験から学んでいたので、かなり身構えて門の横にあった民族博物館に入る。
街の有力者(だと思う)の代々の肖像画やらケーキ(?)の型やら古道具やらドレスやら……かなり多くの展示があった。ここはホントに民族博物館、といった感じで、予想よりは広くなかった。うんうん、これくらいがちょうどいいくらいだよ。

■鴨のぬいぐるみ

しみみちゃんは土産として鴨ぬいぐるみを頼まれていた。しかし、依頼主の言っていた店に該当するぬいぐるみはなく、手当たり次第に土産物屋やおもちゃ屋をはしごすることになった。これがなかなか楽しい。
ドイツでもスターウォーズは流行っているのか、レゴシリーズのスターウォーズがずららららっと並んでいたり、なんだか日本じゃプレミアついたりするらしいぬいぐるみのシリーズがわんさか置いてあったり、最近日本でも脚光をあびてるカタンのようなボードゲームがいっぱいあったり……ナイス!
結局鴨のぬいぐるみは見つからなかったけど、おもちゃを堪能してしまった。

■アイス屋!!

またまたパフェ。昼には早いけど歩きつかれたということで、パフェを食べることになったのだ。店はガイドブックで“一番おいしい”と書かれていた、マルクト広場に面するアイス屋。実際おいしい。ジェラートがいろいろあって、パフェの種類も多い。量も多い。リキュールきついぞ! こんなに食えるか! と思いつつも全部食べてしまった。やっぱりジェラートはうまいなぁ。
ガイドブックでもお勧めだと書いてたけど、実際お勧め。アイス好きにはたまらんす。

■ドラゴン

宝石屋の名前である。
ウィンドウにあった、シンプルでゴツ過ぎないけど存在感のある、そんなデザインの指輪に惚れる。いいだれ嬢も指輪を買おうとしてたけど、大きすぎてだめだったらしい。が、わたしはぴったり~やや緩めくらい。うれしいっす。あたしゃ指太いから、日本標準じゃなかなか合うのが見つからないんだよ。ほかにもなんだかいろいろイイカンジのデザインの指輪があって、見てるだけですごく楽しい。

で、シルバーに半貴石だから日本円にして5000円弱というお手ごろ価格だったので即買い。気に入ったものは(価格が折り合うなら)すぐに買ってしまうに限るのだ。「次」ってのはないからね。その代わりかなり迷うならやめとくことにしてるけど。

■画材店

ドラゴンの横にあった画材店のウィンドウには、ファーバーカステルの色鉛筆が置いてあった。自分も持ってる水彩色鉛筆……ファーバーカステルの色鉛筆っていいよね。
ふと思い立って、ロットリングのシャープペンシルってあるかなぁと覗いてみることにした。わたしは、0.3mm芯で持ったときのバランスが良くて書きごこちもいいということで、製図用のシャーペンばかりを愛用してる。日本で売ってるロットリングのシャーペンて、実はかなり欲しいのだけど高いんだ。ドイツならもっと安く買えるかなぁと思ったのさ。それに、画材店とか文房具売場とかふらふらするのも好きだし。

しかし、手があいたらしい店主らしき初老のおじちゃんに片言英語でシャーペンほしいと伝えたら、欲しいと思ってるやつがなかった。う~んと考えてたら、代わりにおじちゃんがこれはどう? って感じで、スケッチ用のぶっとい芯(直径5mmくらいかな)のシャーペンもどきを出してきた。なんかあまりの芯の太さにちょっと楽しくなってしまって、替芯もつけてついついこれを買ってしまう。あとから、しまった、スケッチブックと12色くらいの絵の具か色鉛筆も買って、スケッチでもすりゃよかったとちょっと後悔。描くモノだけじゃ片手落ちだよ。

でも、わけわからん日本人のカタコト英語を一生懸命聞いてくれたおじちゃんに感謝。また行きたいなぁ。

■そして昼

昼はホテルゾンネのレストラン。アイスが効いててあまりお腹が空いてないから軽食でいこうといいつつメニューを眺める。むう、どれも多そう……。
わたしは焼きソーセージに決める。しみみちゃんはちゃんと食べたい、とふつうのメニュー、いいだれ嬢はサラダとフライだけなら、きっとそんなに量はないだろうと予測を立ててマッシュルームのフライにしたのだ……が。
直系25cmはある皿にフライと野菜がてんこ盛り。すごい。結構大きめのマッシュルームのフライが、たぶん20個くらいはあるんじゃなかろうか? でも美味しいんだ、これが。めちゃめちゃ美味しい。
「これひと皿を三人でつまみにして酒飲んだら、かなりいいよね」
そんなことを言いつつ必死で食べる。美味しいのに全部食べきれないって、すごく罪悪感ですごく悔しいんだよ!
ソーセージももちろん美味しかったです。はい。

■トラブル発生

お昼も食べて、軽く街中歩いて、そろそろバスの時間も近付くから荷物を引き取ってバス亭に……で、バス亭で気が付いた。「カメラがないよ!!」
ガーン! あぁ、昨晩のナイトウォッチのおじさんの写真が、広場に停まってた犬付馬車の写真が……全部あの中! 必死で記憶を呼び覚まし、きっとアイス屋で荷物の整理をした時に座席の上に置きっぱにしてしまったんだろうと思い当たる。バスが来るまで後30分。ダッシュで確認に行く。
あれから3時間は経ってるし、きっとダメだろうなぁ~と思いつつお店の人に超片言英語で訪ねる。カメラ置き忘れてなかったですか~? で、「置き忘れる」って英語でなんて言うんだっけ? 半分パニック。
必死で「あいろすとまいかめらー。あいれふとー」というようなことを連発。どうやら意味は通じたらしい。「なかったよ」と言われてガーン!
多分ここで忘れたんだよなぁ、という確信はあったが、それ以上のことは言えず、昼を食べたレストランのトイレとか、教会横で休んだベンチとかを確認する。……ない!

しくしく。大ショック。カメラよりも写真がもう撮れないことがショック。せっかくの旅行なのに。
でも、超片言でも、なんとか意味は通じるもんだね。

■ホーエンシュヴァンガウへ

泣く泣くカメラを諦め、ロマンティック街道バスに乗り、次はノイシュバンシュタイン城のある村、ホーエンシュヴァンガウへ。
今回も途中までガイドのおにーちゃんが同行するらしい。バスの中で、「ノイシュヴァンシュタイン城へ行くなら、朝一番か午後遅くがいいよ。午前中の9時~12時は、日本人のツアーでめちゃくちゃ混むからね!」といろいろコツというか注意を教えてくれる。なるほど。朝一番に麓からお城まで行くバスは8時に出てるから、それに乗るといい、と言われた。
まぁ、ドイツといったらノイシュバンシュタイン城、くらいに日本人には有名だし、ロマンティック街道のハイライトって感じだからね。しょうがないか。
「じゃ、明日は朝一でお城に行って、それからミュンヘンに移動しよう」

ホーエンシュバンガウへついたのは夜8時を回ってから。まだちょっと明るい。ホテルにチェックインして(ここも英語があんまり通じない?)、残り物シュネーバルを夕飯代わりに食べる。ドイツ来てから毎日食べ過ぎてたから、ちょうどいいくらい。

はじめてのドイツ ~第五日目、田舎はいいねぇ~

【1999.08.25】
■さらに買い物して……

今日はローテンブルクを出発する日。さらに買い残した家族への土産を買う。わたしの弟は長身ゆえに海外旅行土産というと必ず服。しかしお高い服なんざもったいなくってやれないので、そこらへんの適当な服屋に入って適当に選ぶ。
で、ふと思ったけど、ドイツの服のデザインてかなりわたしのツボなんだ。わりとシンプルなデザインで、だいぶ好み。ついつい目的を忘れて自分の服を買いたくなってしまった。

 しかし……ほんとのほんとは剣を買いたかったんだけど、税関と銃刀法の壁は厚いんだよね……。
土産用の「コナン・ソード」やら「コナン・アックス」やら「エクスカリバー」(パチモンのエクスカリ“パ”ーじゃないか? という説もあったけど)やら……武器屋のウィンドウはかなり楽しかった。かっこいいダガーとかもいろいろあって、ホント欲しかった。でも、税関がねぇ……ああ、残念でならないよ。ふぅ(嘆息)
いっそ申告せずに突破するか?(見つかったらかなり怒られる……ですむのかなぁ……)

FI2608656_1E.jpg それから今日はローテンブルクへ来た時から気になっていた“シュネーバル”(通称“脳みそ” ホントの意味は“雪だま”)に挑戦。脳みそみたいなちょっとグロい外見のこの地域の名物揚げ菓子で、1個が握りこぶしより二周りくらいのサイズとかなりのでかさ。これだけでおなかいっぱいになりそうだねと言いつつ、広場に来ていたリンゴジュース売りからジュースを買い、市庁舎の石段に腰掛けて食べた。絞りたてりんごジュース(“アプフェル・ザクト”とドイツ語ではいうらしい)はおいしいし、シュネーバルもなかなかおいしい。……けど、シュネーバルは量が量なだけに飽きるし食べきれない。この4分の1くらいの量でちょうどいいよと思いつつ、残りはあとで食べることにして仕舞い込む。

さらに軽くうろうろした後、バウマイスターハウスという有名なビアホールで昼を取ることにした。ウェイトレスのおばちゃんに日本語で話しかけられ、ちょっと焦る。ここ、日本人が多いから……。

■ディンケルスビュールへ行くぞ!

ローテンブルクを出発し、ディンケルスビュールをいう小さな町へ。
それほど混雑してなくて、ほんとに小さくこじんまりしてる、というのが最初の印象。街の端から端まで、きっと千葉大並だ。筑波大よりはるかに小さいに違いないと思う。
観光地にありがちなお土産物屋もあるけど、普通のスーパーみたいなお店もある。スーパーにはキリンのビールや「お~いお茶」が売ってたりするのが笑えた。中で、どんなものがどれくらいの値段で売ってるのかと見て歩いたら、ハムとチーズの量り売りがあった。おいしそう。おまけに、果物もかなり安いのが羨ましい。

■ドイチェスハウス

本日の宿泊先はドイチェスハウス。14世紀の木組の建物という、やっぱりそれ自体が歴史的遺産だという建物。スーツケースをずるずる引きずりつつ入り口のフロントへ行き、いつものように「予約してるんですけどー」と英語の決まり文句を言ったら……英語が通じなかった(汗)
とりあえず、「あれ?」と思いつつも英語で予約云々と言ってたら、なんか困ったような戸惑ったような不思議な表情のフロントのおねえちゃんに、ドイツ語で「名前は?」と(“名前”というドイツ語くらいはわかった)尋ねられ、まぁ、ちゃんと部屋へ案内されたので安心したんだけど……ベッドが2人分しか用意されてなかったんだ。わたし、3人で予約したよな? と考えつつ、恐る恐る「あのぅ、ベッド、もうひとつってないんですか? エクストラベッドとかって用意してもらえるんでしょうか」と片言の英語で聞いてみたら、「ごめんなさい。英語わかんないの」というおねえちゃんのジェスチャー。焦ったよ。ドイツ語のこそあど言葉すらよくわからんのに、ベッドのことをどう聞こうかと考え……と、とにかくやってみるぞと超怪しいうろ覚えドイツ語を必死で思い出す……が思い出せるほどドイツ語一生懸命勉強しなかったしなぁ……。
「(ベッドを指差し)ベッド、ツヴァイ。(自分たちを指差し)ドライ(えーと、このあとどうしよう……と固まる。あたしのドイツ語なんて所詮こんなもん)」「(おねーちゃん、言わんとしていることを察してくれた)ベット?(と言って横に置いてあるソファが実はソファベッドであることを身振りで示す)」
……なるほど、ドイツ語でもベッドはベットなのか!(ひとつ賢くなった気分)
あぁ、意志の疎通って結構なんとかなるのね、となんだか感動してしまったのだった。

無事(?)チェックインが済んだところで、部屋の調度に3人ではしゃぐ。控えの間がついてる! 天蓋付ベッドにタイルのストーブだ! このライティングデスクほしい~! ドアが年期入ってていい感じ! ついでに「ベッドの天蓋の上に、ハイドインシャドウは可能だろうか?」という問題についても検討する……なぜそんなこと検討してるんだ!

しかし問題はもうひとつあった。ソファベッド用のシーツと布団とまくらがない! 探したけど見つからない! 用意を頼まなきゃいけない……ドイツ語で!!
……しかし慌てず騒がずこんなこともあろうかと用意していた会話本を開き、シーツ、毛布、枕という単語を拾い、「~してもらえませんか?」という文章が「けんねんじーほにゃほにゃ」(後半うろ覚え)ということを覚え(たつもりになって)、いざフロントへ。
が、結局やっぱり文章覚えきれてなかったよ。「けんねんじー」と言ったところで“毛布”という単語が出てこず、あぁ、なんてザルな脳みそなんだ! と思いつつその場で本を開き、「毛布と枕とシーツ、もう一組用意してください」というようなことを棒読みでお願いし、外へと観光に行ったのだった。まぁ……会話本さえあればなんとかなるもんだよ。
ビバ・ドイツ語会話集! 1冊は持ってると便利だよ!

FI2608656_2E.jpg■ディンケルスビュール観光

小さい。めっちゃ小さくて、ローテンブルクほどごみごみしてなくて、すごく雰囲気が良かった。縦長な街なんだけど、15分も歩けば端から端まで到達してしまうくらいの小ささ。土産物屋以外のスーパーみたいな商店も結構あって、ウィンドウショッピングもなかなか楽しかった。

聖ゲオルグ教会内はきれいで荘厳で、扉内側の鍵がゴツイ。扉の上下二個所の錠と、かんぬき。シーフは「扉あけます」といってこれ全部外してるんだなぁすごいやとか、やっぱりそういうことばかり考えてしまう。わたしってば
……。
さらに街を一望できるという教会の塔を登る。今回はしみみちゃんはパス。記憶を飛ばすのはイヤなのだとか。「高いとこはよくない。イカン」らしい。

塔の上から街をぐるりと見まわし、「あれが“緑の塔”で、あれが○×門で……」ということをひとしきり確認した後、街を一周。壁の外の公園では、お散歩中なお犬さまがいきなり池に飛び込んでざばざば泳ぐのを愛でたり、街のもう一つの教会を見学して「こっちのほうが小さいけど派手だ~」とか言ったりする。
なんかめちゃめちゃゆったり気分。

■夕食!

夕食はドイチェスハウスのレストランで。ワインを適当に……というか、ウェイターのおじさんが「甘口辛口中辛どれがいい?」と聞いてきたので、めいめい好みのものを注文。辛口でも結構甘目でおいしい。やっぱりどのワインもおいしい。めちゃめちゃ幸せになり、調子に乗って回し飲みをする。どれもうまい!!
メニューはドイツ語だったけど、ウェイターのおじさんがオススメをピックアップして英語で説明してくれた。いいだれ嬢は「魚が食べたい~」と、オススメの魚料理を尋ねる。
わたしは鹿肉とクリームソース&シュペッツェレを頼んだが、これもやっぱりおいしかった。ほんとにおいしい。涙がでるよ。

■ナイトウォッチ・ツアー

夜は夜警の出番である。街の中心の聖ゲオルグ教会前に、9時30分にわらわらと集合して、マントに槍(ハルバードってやつだなきっと)に角笛といった昔懐かしスタイルなナイトウォッチのおじさんについて歩くという、ただそれだけのウォーキングツアーである。でもなんかわくわくする。
おじさんが街の主要ポイント(主にレストランやホテルの前)で夜警の歌(だと思う。ドイツ語はわからんの)を歌い、角笛を鳴らすと、店の人間がワインをグラスに一杯、ねぎらいとして出すという流れ。日本で言うなら「火の用心」と言いつつ拍子木鳴らす夜回りといっしょのノリかな。

で……ツアーの中に、当然のごとく東洋人は我々三人のみ。目立ちまくり。なんだか注目を浴びてる気がするぞ。おまけに、おじさんが夜回りでもらったワインは、一口ずつ参加者で回し飲みをするのだが……あたしら結構酒飲みであるため、ほぼ全部飲ませてもらったりして……いや、目立つから、皆が回してくれるんだ。おまけに、回されるとちゃんと飲んじゃうから……。
どの店のワインも、とってもおいしかったっす。特に、たしかホテルゾンネの、ガス入りの炭酸水で割った赤ワインがめっちゃヒットだった。

というわけで、今日はウォーキングツアーで1時間半歩き倒した上にワイン飲みまくりで爆睡。めちゃくちゃ幸せ。