【1999.08.24】
■聖ヤコブ教会
今日もローテンブルク泊。一日かけてゆっくり観光だ。
まずは教会の見学を……ということで聖ヤコブ教会へ。
この教会の目玉(?)は聖血祭壇。なんでも、聖遺物であるイエスの血を閉じ込めた水晶だかなんだかのはまった十字架を納めるために作られた祭壇なのだそうだ。聖遺物も立派だけど、祭壇もめちゃくちゃ立派。木彫りの彫刻の曲線が、もうなんとも言えないくらいきれい。しかし……
「あの聖遺物って、絶対アーティファクトだよ」「触るとダメージ来そう。いや、ダメージで済めばいいほうかも」「めちゃめちゃパワーあるんだ、きっと……」
どうしても思考がそっちにいってしまうわたしって……。
ついでに、いいだれ嬢が話してたことだけど、ドイツの祭壇はどれもどことなく仏壇に似てる。デザインというか、全体的な作りがそんな感じなのだ。観音開きで彫刻があって……なんとなく親しみのようなものを感じていたのはそのせいか~と、妙に納得してしまった。うんうん、なるほどね、とその後祭壇を見れば見るほど、仏壇ぽく見えてしょうがなかった。なんだかなぁ。
ちょうど時間だったので、マルクト広場に面した市庁舎の仕掛け時計を見る。わらわらと集まってきた観光客で、広場はかなりの人手。
ちなみに、時計のからくりは、30年戦争の時、この地方のワインのおいしさと市長の豪なワイン3リットル強一気飲みのおかげで街が助かったという、マイスタートルンクという逸話にちなんだものらしい。……ワイン3.25リットル一気飲みなんてふつー無理だよと思うけど、今でもマイスタートルンクのお祭りで市長役の人はちゃんと飲んでるらしい。一気飲みで。
ワインじゃなくても3.25リットルの液体飲み干すのは無理だろうと思うんだけど……さすがドイツ人というか……ほんとに同じ人間か? と思ってしまった。
肝心のからくりのほうは、というと、実は予想していたよりもあっさりしてて拍子抜け。もっとものすごいのを想像してたんだけどなぁ。
このあと市庁舎の塔に登る。ひたすら階段を上るので、かなりしんどい。でも、ここからの眺めはすごく気持ちよかった。とはいえ、ちょっと人が多すぎたけど。
一緒に登ったしみみ嬢は軽い高所恐怖症のため、この塔のてっぺんでの記憶が飛んでるらしい。「風がだめ。風を受けると高さを感じてダメ」とか言ってたな。おまけに「恐くて何も覚えてない」らしい。なんてもったいないことを。
降りてからお昼に選んだのは肉屋の焼きソーセージ。焼いたソーセージをパンに挟んでくれるというもの。通りかかるととてもいい匂いがして気になっていたのだ。しかも売り子のにーちゃんがえらくかっこいい。多分年齢は18くらいじゃないかと思うんだけど、かなりの美少年と言うか……これがあと20年もするとビール腹のオヤジになるのかと思うと、ホントに泣けてくる。
旅行全体を通して、ここのおにーちゃんが一番のヒットだった。
■帝国博物館
いわゆる郷土博物館。街にまつわる事物の展示だったんだけど、武器の展示が一番燃えた。
ハルバートとか剣とかダガーとか……中には名前つきのものがあって、大興奮。「Poison Dagger」とか、あとよくわからないけどラテン語ぽい言葉とか……仕掛けのついたロングソードとかもあって、これはズルイよ~と思った。
ちなみに、建物は昔修道院だったらしく、たしかにそんな作りで、外とは遮断されてるって感じ。
■二重橋
ガイドブックで二重橋からの街の眺めが絶品と聞いていたので、地図を見ながら、ブルク公園から橋を目指して歩くことにした。しかし、道に迷う。ブルク公園から下に見える橋まで、細い遊歩道を歩いて降りようとしたのだけど、ぐるっと回ってもとの場所に戻ってしまった。しかたないので、プレーン・ラインの門から行くことにした。
橋からの眺めは確かによかった。森の緑と城壁と赤い煉瓦の屋根と、すごく雰囲気があっていい。心が躍る風景だ。橋の上から見える小さな教会や民家をひとしきり眺めて満足したあと、再び街へ戻った。帰りの坂道はちょっとしんどかったね。
それにしても、車道は恐い。なんだかどの車もくねった道なのにかなり飛ばしてるような気がした……。
かなり歩き倒して疲れたので、アイス屋に入って3人でパフェを食べる。こっちのパフェはリキュールがかかっててとってもおいしい。しかし、やはり東洋人は童顔に見られるらしく、「アルコール入ってるけど、大丈夫なの?」と確認されたりした。
アイスを食べつつ、これからどうするか相談。3人とも周囲に対する義理を果たすため、土産を買わなくてはならないので買い物に行こうということになった。しかし、各人とも買いたいものがバラバラなので、別行動をとることに。わたしは母上から「お土産はバッグね」と言われていたので、目をつけてたかばん屋に行こうと決める。時間があったらほかも回ろう。
結局、約束の時間までまるまる使ってようやく母上の土産を決定。かばん屋でとっかえひっかえ「あれ見せてこれ見せて」とやってたから、きっと店のおばちゃんには呆れられたことだろう。
それにしても、アイグナーもゴールドファイルも高かった……当然か。
買い物を終えたところで集合場所のケーテ・ヴォルハルト前へ。そこでしみみ嬢はビールを飲んでいた。まったくこの人ってば、しょうがないなぁと思う。この酒好きめ!
再び3人でケーテ・ヴォルハルトへ入り、時間を決めて店の外で集合ということにして、買い物をする。わたしは……ぬいぐるみが欲しかったけど、やっぱり予算に負けてあきらめる。しくしく。シュタイフのぬいぐるみ、いいなぁ……。
ここでの買い物を済ませたあと、昨日レストランで教えてもらったワインを買うためにワイン屋へと行った。ワインは重いからそうたくさんは買えないなぁと思っていたけど、日本への発送が可能だと聞き、送ることに決定。お店のおばちゃんに、昨日飲んだワインが肩書き付きワイン(QmP)のアウスレーゼであるとか、オススメの辛口白ワインなどを教えてもらいながら、発送するものを決めた。試飲もさせてもらったけど、ほんとおいしい!! すごく幸せ。
■地獄亭
買い物も一通り終わって増えた荷物をいったん部屋に置いた後、気になっていた「地獄亭(Zur Holl/“o”はウムラウト)」で夕食を取ることにした。名前はすごいけど中は民家を改装したものだそうで、どことなく落ち着くような、いい雰囲気。英語メニューを見せてもらい、各々よさそうなワインを頼んだ後、メインにスペアリブのステーキをオーダー(もちろん3人でシェア)。……これがかなりとんでもない量。
B4用紙くらいありそうなサイズの木のプレートの上に、日本だったら一人分として出てきそうな150~200gくらいある肉のかたまりが4つに、ポテトサラダと野菜が山盛り。3人で1品とはいえこんなに食べられるのか? と心配になったけど、意外にこれがあっさりしてて、しかもすっごくおいしくて、全部平らげてしまった(1人じゃなくて3人で)。もちろんワインがおいしかったのは言うまでもない。
それにしても……となりのテーブルの東洋人の女の子たちが、このスペアリブを1人1品ずつ頼んでもりもり食べてたのには驚いた。よく食べられるな、こんなに。










