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伊独旅行 7日目 ヴェネツィア

【2005.03.23】
DSC01291.JPGあらかじめ言われてたのだけど、ヴェネツィア最終日だけ部屋を変わることになっていた。
昨晩電話でフロントから「とてもきれいなアパートメントに移動します。何時に移動がいいですか?」とか聞かれてた気がするんだけど、実は結構ヨッパだったのであまり記憶に残ってなかった。時間をなんとなく覚えていたくらい。
で、朝食の時に給仕のおねーちゃんがそのことでいろいろ言ってきた……らしいけど、イタリア語訛りが強い英語のせいなのか、どうにもさっぱり聞き取れない。
「荷物は置いておいていいから」とかはなんとなくわかった。さらに、またもやフロントからの電話があったんだけど、やっぱりイタリア語訛りが強い。とりあえず、荷物は置いといていいとか、アパートメントだとか言ってるのはわかった。
半分以上脳内変換で聞き取った結果、微妙に意思疎通ができてないことがわかったけど、なんとか移動完了。

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伊独旅行 6日目 ヴェネツィア

【2005.03.22】
DSC01106.JPGヴェネツィアに来たからには、サン・マルコ広場に行って寺院を拝まなくてはと、朝食後、歩いてサン・マルコ広場へ。
……実はひっそり好きなマンガ「砂の薔薇」で、ヴェネツィアを舞台にした話を読んで以来、来てみたい場所でもあったのだ。鷲獅子像を見たかったんだよ(笑)
以前、イタリアを旅した友人たち全員が「すごくいいよ」と聞いていたのもあったけど。
噂のアクア・アルタも若干期待していたのだけど、大潮の満潮時でないと起きない現象なので現在の半月程度の月齢ではだめらしい。あと1週間ほどずれてればよかったんだけど、仕方ない。

ともかく、メインのサン・マルコ寺院のオープンが意外に遅く、まだ30分ほど時間があったので、ガイドブックにあったドゥカーレ宮殿のシークレット・ツアーというものについて、窓口で尋ねてみた。
前日までに電話での予約必須らしい……。
かなり興味があったんだけど、時間的にきついので、あきらめることにする。次回がんばろう。

DSC01270.JPGどうでもいいけど広場はハト多すぎ。ハト用の豆売りもいて、人よりハトが多いんじゃないかと思えるくらい。
あとでハト豆買って撒いたら、にわかハト使いになれた。
こいつらに対抗できるのは、つくばの松見公園の池で餌撒くと集まってくるコイくらいかもしれない。
豆を投げると、合わせてハトがいっせいにジャンプするからやたらと面白くて、げらげら笑いながら豆を撒いてしまった。

ようやくサン・マルコ寺院が開いた。
オープン前に結構な行列ができていたので、ウフィツィの悪夢再びだったらどうしようかと思ったらそれほど待たずにすぐに入れた。

DSC01124.JPGサン・マルコ寺院はビザンチン様式らしく、これまで見たものとは少し違うエキゾチックな雰囲気漂う建物だった。(様式から考えるとあたりまえなんだが)近寄ってみるまで気づかなかったけれど、外観の装飾画も内部の天井画壁画も全部モザイクだった。びっくりした。
すごいよ! フレスコ画とかテンペラ画だとばかり思っていた。しかも、金色。輝いている。

なんというか、内部にあったパラ・ドーロといい、信仰の生み出すエネルギーってすごいんだなあとしみじみ感じる。
そうそう、夕方もう一度来たら、夕日を受けて黄金に輝いててすごかった。昼間もいいけど、夕方、日暮れの頃にも来てみるべきだと思う。すごくきれい。

DSC01157.JPG寺院参拝後、アカデミアからサン・マルコ広場へ来るまでに面白そうな店がちょこちょこあったので、覗きながら歩いてみる。
ムラーノグラス(ヴェネツィアングラス)はもちろんきれいで見ているだけで楽しいんだけど(買おうと思うと高いので腰が引けてしまう。ついでに、ガラスを無事に運搬できる自信がない)、文房具、特に紙の店が多いのに驚いた。マーブル模様やらハンドプリントやら。「イタリアで一番古い紙屋です」と看板に出している紙屋まであった。おもしろい。
地元だったら、こういうところに紙を買いにきちゃうんだろうなーと妄想しつつ、弟夫婦の土産にとハンドメイドのアルバムを買った。
そして、延々、サン・マルコ広場周辺を歩いている間に、(なぜか)ムラーノグラスの一輪挿しとかインクとかが増えていた。なぜだ。そのうち自分で荷物が運べなくなるぞ……。

DSC01087.JPG文具店らしき店のウィンドウには、いわゆるドールハウスのようなものがあった。
ドールハウスとは違うな。ミニチュア書斎? 「錬金術師の実験室」「音楽家の書斎」みたいなもののミニチュア。ミニチュアといっても結構でかくて、小さい仏壇くらいのサイズはある。ものすごくカッコイイ。でも安いやつでも1800ユーロとか。ムリ(笑)
紙を小さく切って巻いて「羊皮紙の巻物」ぽくおいたり、小さな実験器具やら音楽家の胸像やら、その書斎のふさわしいものが置いてあったり、ものすごくできがよいし、面白い。

ところで、夕飯に入ったリストランテのウェイターのお兄ちゃんが、カタコトで日本語を操る人だった。正直、対応に困る(笑)
駅で、明後日に乗るミュンヘン行きの切符を買ったら、駅員のおじちゃんに日本語で発車時刻と接続駅その他流暢に説明されるし、食事で隣の席になったおじさんは日本語勉強してるとか言うしで、よく話しかけられた。

ワシの英語蝶怪しいうえに聞き取りもダメすぎてまともに会話できてなくて、ほんとごめんなさい。
こっちも必死なんです。たぶんとんちんかんに答えてると思うけど、一生懸命意味を汲み取ってくれる皆さんが大好きです。

伊独旅行 5日目 フィレンツェとヴェネツィア

【2005.03.21】
10年近く前に「バロック・アナトミア」という写真集を見て以来、かなり本気でいつか行きたいと思っていたラ・スペーコラ(La Specola)に、とうとう行くことができた。
万歳。生きてるってすばらしい!

フィレンツェ大学内の動物学標本を陳列した博物館ということで、大学校舎の一角にあり、普通の博物館よりも学術的要素が強いらしいんですが……確かに、入り口がすごく地味で、「Museo ⇒」という案内がなければ見つけられずに帰ってしまうんじゃないかと思える。

イタリア

博物館内部。
「動物」全般の標本や剥製が、これでもかというくらいに並んでいる。「動物」なので、当然無脊椎動物も含む。一種、不気味な雰囲気があるかもしれない。スプラッタとかグロとかGとか苦手な人にはおすすめできない陳列物が山盛り。
私もさすがに多足生物やら軟体生物やらの標本は勘弁してほしいところです。が、これはこれで非常に興味深い。
というかね、剥製とはいえ、写真でしか知らない生き物を、実物大で、間近で見られる機会ってなかなかないと思う。
ちょっとでも興味のある人、目黒の寄生虫博物館が面白いと思った人にはかなりオススメ。

DSC01020.JPG……そして本命。人体の解剖学模型。
ルネッサンス期に罪人(とは限らない?)を解剖した際のスケッチをもとに起こした(らしい)、ものすごくリアルで真に迫った蝋細工の模型が、思わず「ごめんなさい」と言ってしまうくらい並べられている。ものすごく詳細に、細かいレベルで、組織や器官を丁寧に一つ一つ外していきながらスケッチしていったものを、これまた丁寧に忠実に模型にしている。ついでに、そのスケッチも(たぶん一部だけだけど)展示されている。
職人すごい。人間の探究心も本当にすごい。恐怖を感じるくらい、すごい。
各組織へのびている血管や神経の様子や、眼球の内部構造、消化管、循環器官の構造、脳随の構造、性器はおろか、胎児の成長過程や胎盤、子宮の成長過程まで、事細かに、これでもかというくらいスケッチされ、模型にされている。ボタニカルアートも真っ青なくらいに精密なスケッチも、ところ狭しと展示されている。

当時、カソリック教会からの締め付けとかはかなり厳しかったと思うのだけど、それを押しのけてでも人体の神秘を解き明かそうとした情熱とか執着とか、このスケッチや模型を見るとしみじみ怖いと思う。

午前中、ラ・スペコラを満喫して満足したところで、ホテルに預けておいた荷物を引き取り、ヴェネツィアへ移動。
どうでもいいけど、なぜ「ヴェネツィア」だけ「ヴェニス」と日本語表示されるのだろう?
フィレンツェは「フローレンス」じゃないのに。

で、ES*ではいつものように爆睡して(検札が回ってこなかったのは、気のせいですか?)、ヴェネツィア到着。
メストレ駅からサンタ・ルチア駅までは15分くらい橋をわたり続けていた。
白状すると、今回来ることになって初めて、ヴェネツィアが島の集合でできてるということを知った。これまで、単に陸続きの場所になぜだか運河を掘りまくって今みたいな形にしたんだと思ってた。
イタリアにはあまり興味がなかったんだ。飯と酒と美術品は好きだけど。

DSC01039.JPGそしてヴェネツィア駅前。「駅を出たらいきなり運河」というのは、知ってても途方に暮れると思う。
ここじゃバスもタクシーも何もかも船。考えてみたら当たり前だけど、車は町に入れないのだそうだ。町の入り口にある駐車場に止めて、徒歩と船で町を歩かなくてはいけないらしい。

切符を買い、ヴァポレットというバスにあたる船に乗り込んで、ホテルの側の停泊所まで移動。
「生活するテーマパーク」とガイドブックに書いてあったけど、こりゃたしかにそうだ。まるで、生活感のあるハウステンボスやらディズニーランドに来ているように感じてくる。これは面白いかもしれない(笑

DSC01059.JPGところで、出発前、日本でいうマップルみたいな、map24.comという地図サイトでホテルの住所で表示された周辺の地図を印刷し、それをを片手にホテルを探していたのだが……目的のホテルが見つからない。
よくよく見ると、ホテルの住所と、道路に表示されてる番地が明らかに違う。なんということだ。

ヤバい、ホテルにたどり着けなかったらどうしようかと思いながらふらふら停泊所近くの広場に戻ると、そこには「Internet@Point」の看板が!
すぐにそこに入り、PCを借りてホテルのサイトと今度こそ正しい地図を確認。
……ホテルは一つとなりの停泊所の側でした。map24に騙された……。
今度はすぐに(といっても、あまりに細い路地だったんで、一度通り過ぎたけど)ホテルを見つけて無事チェックイン。

荷物を置いた後、夕食を食べるために再び町中へ。

DSC01065.JPGうろついているとき、あちこちに画材店があったのだけど、そのウィンドウには油絵具の色のもと、つまり顔料が展示売りされていた。
たしかに、(ヴェネツィアだけでなく、フィレンツェでもだったけれど)町のいたるところで絵描きが絵を描いている。他の場所ではあまり見かけなかった。
やはり町自体が美しくて、「絵になる」からだろうな。
で、顔料だけでこれだけたくさん売られてるってことは、つまり自分でこれに油混ぜて自作油絵の具を作って描く人が多いってことか。すごいな。
はてはコレでテンペラ画とかフレスコ画も描いてしまうんだろう。
考えたら面白くて、うっかり後先考えずに何色か衝動買いしたくなった。
買ってどうするんだよ。

伊独旅行 4日目 フィレンツェ

【2005.03.20】
今日はアカデミア美術館とウフィツィ美術館を巡ろうと計画。
もちろん、チケットの予約などしていない。

DSC00698.JPGアカデミア美術館にはダヴィデのオリジナルがあるというのでかなり楽しみだった。結構並ぶと聞いてはいたものの、まぁ大丈夫だろうと根拠もなく向かい、朝一番だったおかげかほとんど待たずに入れた。万歳。
アカデミア美術館はあまり広くなく、メインの展示物はミケランジェロのダビデ像くらいだった。
美術館のクーポラ下に展示してあるダビデ像の写真は、いろいろなところで目にすることができるけど、実物を初めて見ての印象は「でかい」だった。根拠もなく、人間より一回り大きいくらいだと思っていたが、はるかにでかかった。ついでに、最近レストアされたらしく、思っていたより白くてきれいだった。
いつもいつも前方からの写真ばかりだったので、全方位からしみじみ見つめて満足。

そして次は(多分)本命のウフィツィ美術館。
といっても、実は「ヴィーナスの誕生」が見たいくらいだったりするんだけど、行ってみてびっくり。
こ の 行 列 は 何 事 で す か ?
ピークの時のディズニーランドの入場待ち行列とか、国立西洋美術館に蝶有名な絵画が来てるときの日曜の行列のようだ……って、今日は日曜日じゃないか!
電子掲示板に「外の行列は240分待ち、中に入ってから10分待ち」とか書いてあったものの「まさかなあ」と最後尾に並んで1時間オーバー……まだ、行列、半分も進んでいませんorz
もうお昼。このまま並び続けていたら、昼飯食い損なう。こりゃだめだ。
とあっさりあきらめ、次回は必ずチケット予約する! と誓いを立ててまずお昼を食べることにして、ガイドブックで見た安くておいしいらしいトラットリアへ向かったのだった。

DSC00924.JPGところで、ヴェッキオ橋の胸像の柵に錠前がたくさんついていた。どういういわれがあるのか実はわからないけど、名前とか書いてある錠前がこれでもかというくらいつけられていた。これも何かいわれがあるのだろう。
ちなみに「合格祈願」なんてのもあった。
胸像はなんとか言う偉い職人様のものらしい、けどイタリア語なのでまったくわからない。

昼飯に選んだのはリボリータ。ガイドブックには「パンのスープ」と説明があったけど、何のことはない、米じゃなくてパンを使ってるだけで「フィレンツェ風雑炊」だろこりゃ、と思った。
午前中は曇っていて寒かったので、おいしいうえに体もあったまってありがたい。

午後はピッティ宮へ行くことに決定。
宮殿だけど、別に王様とか貴族とかが住んでいた訳ではなく、メディチ家に対抗していたピッティ家の邸宅として作られたのだとか。すごすぎ。でかすぎ。
中は現在美術館になっていて、そのうちの一つのパラティーナ美術館には、歴代大公の収集した美術品が納められているのだとか。
なんかね、王の城塞を見学したときと比較しても、ひけを取らないくらいのコレクンションなんですけど? 改めて、フィレンツェ大公ってばすごかったんだなあと思う。実はよく知らないんだけど。

DSC00960.JPGパラティーナ美術館を見たあとは、ピッティ宮の庭園「ボーボリ庭園」へ。
丘の上まできれいに整えられた庭園になっていて、上まで登ったときの見晴らしがすごくよかった。入場料払わないと行けないけど、自宅の近所にこんな庭園があったら、散歩に来たいくらいだ。ちょうど晴れてきて、必死こいて坂をのぼったら汗をかいてしまった。

ひとしきり庭園を散策して満足した後、ピッティ宮前の店で土産品を買った。
レモンのリキュールと、グラッパ。あと、文具店(というか、革の装丁のノートが売りらしいけど)で、ペンのセットとシーリングワックスのセット。
ここで、一つずつ箱に入れて封鑞をしてくれたのだけど、初めて封鑞の仕方を覚えた気がする(笑
自分の分も買っておけばよかったかも、と、店を出てから考えたのは内緒だ。

DSC00988.JPGそれから、すぐホテルへ帰るのもつまらないなと、サント・スピリト教会に向かって歩いてみると、教会前の広場では市場が開かれていた。
お土産物の市場ではなく、どうやらフィレンツェ近郊から、自家製のチーズやオリーブオイルなどを持ち寄って売っているらしい。これはいい! と、オリーブオイル、ビネガー、石けんを買い込む私。もちろんイタリア語はわからないし、おばちゃんも英語はわからないけれど、身振り手振りと1~5までの数字と挨拶でなんとかなったのだった。